新潟旅行記 1日目

 会社のリフレッシュ休暇を利用して、9月半ばに新潟県へ2泊3日の旅行に行ってきた。

僕にとって新潟とは日本三大花火大会のひとつにも挙げられる長岡の花火大会だ。ただ、この花火大会は前夜祭を含めて毎年8月1日〜3日の間に開催されるのだが、それがどうしても仕事の都合と合わず、行ったことがないままでいる。(花火を一緒に見る人がいないという別の問題もある。)

「生きている間に一度は長岡の花火を見たい」と恋い焦がれるうちに新潟そのものへの思い入れも強くなり、そして僕らの秋元康先生率いる48G も新潟を拠点とするNGT48 を発足させたこともあり(←これが一番大きい*1)、ならばいちど新潟を旅行してみようという運びになったのだ。

新潟へ行く時は「Maxとき315号」に乗る。これが48G ファンのマナーだ。(嘘)


チームNIII 2nd「パジャマドライブ」での「Maxとき315号」新映像演出公開 / NGT48[公式]

ちなみに東京発の「Maxとき315号」の発車時刻は10時16分で、新潟駅には12時23分に到着する。少し遅めの出発にはなるけれど、新潟到着後はすぐ昼食の時間になってちょうどいい。荷物をコインロッカーに預け、新潟市内随一の商業地である万代シテイまで赴き、「みかづき」でイタリアンを食べる。なお、これはイタリア料理を食べたということを意味しない。新潟でイタリアンと言えば、焼きそばよりやや太めの麺にミートソースをかけたこのメニューを指す。新潟県民にとってのソウルフードである。

f:id:idioteque46:20171003014020j:plain

食事後は、万代シテイ内のショッピングビルのラブラの店内を見て回る。ラブラ2 の4階にはNGT48劇場がある*2し、この万代シテイ自体がNGT48 のデビュー曲「青春時計」のMV のロケ地でもある。

f:id:idioteque46:20171003015018j:plain

f:id:idioteque46:20171003015122j:plain


NGT48『青春時計』MUSIC VIDEO / NGT48[公式]

万代シテイを一通り見回った後は「新潟市マンガ・アニメ情報館」を訪れ、その後は萬代橋を渡り、古町・本町方面へ。

f:id:idioteque46:20171003020237j:plain

古町には「水島新司まんがストリート」と呼ばれる一帯があり、そこには水島新司の漫画キャラクターの銅像が建てられている。一時期「ケツバット写真」で話題になった、ドカベンこと山田太郎銅像だ。

f:id:idioteque46:20171003021607j:plain

通りを抜けると時間は16時。近くのバス停から観光循環バスに乗って、みなとぴあの「新潟市歴史博物館」へ。1910年に建てられた二代目市庁舎を模して作られたという博物館本館の佇まいは、入る前からその風格に圧倒される。

f:id:idioteque46:20171003022650j:plain

1時間ほど博物館を観覧した後、再び観光循環バスに乗って新潟駅まで移動。駅に直結しているCoCoLo という駅ビル内のお店で夕飯を摂る。

夕食後、駅からはやや歩くことになるが、朱鷺メッセに移動して展望台で夜景を眺めることに。ここの展望台は「Befco ばかうけ展望台」という冗談みたいなネーミングの展望台なのだが、約125m の高さを誇り、新潟市内を一望することができる。ただ、平日の夜だったからか、僕以外の客は数少なく、施設内のショップも閉店となっていたためかなり寂しい印象だったのが残念。しかも雨が急に降りはじめ、せっかくの夜景も台無しに。

そんなこんなで、最後はちょっとトホホな感じになってしまったけど1日目は終了。正直な話、新潟なんてそんなに見て回るところは無いだろうと高をくくっていたけれど、実際に回ってみると思いのほか時間が足りないと感じた。本当はカフェなどにも入ってもっとゆっくりするつもりだったが、それは叶わず。まあ、「Maxとき315号」にこだわらず、もっと早めに出発すればいいだけの話かもしれないが。

 

*1:そもそも長岡の花火を知ったきっかけはAKB48 の「So long!」のMV だ。

*2:旅行の目的のひとつにNGT48 の劇場公演を見ることがあったのだが、残念ながらこの日は公演の予定が無かった。

映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』

新宿ピカデリーで映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』を鑑賞。


「民生ボーイと狂わせガール」予告

以下、映画の内容に触れている箇所があります。映画未見の人はご注意ください。

続きを読む

真夜中に流れるラジオからのスティーリー・ダン

2017年9月3日の深夜にアメリカのミュージシャン、ウォルター・ベッカーの訃報をインターネットのニュースで知った。

amass.jp
スティーリー・ダンを初めて聴いたのはいつ、どの作品だったかということは覚えていないけど、その名前を初めて知ったのは小沢健二の「天使たちのシーン」(1993年)の歌詞の一節だ。

金色の穂をつけた枯れゆく草が 風の中で吹き飛ばされるのを待ってる
真夜中に流れるラジオからのスティーリー・ダン 遠い町の物語話してる

中学生か高校生の当時の僕は、歌詞の内容からスティーリー・ダンというのはミュージシャンやバンドではなくラジオのDJ か何かのネーミングだと思っていた記憶がある。

それから20年以上が経ち、僕は熱心なリスナーとはとても言えないもののスティーリー・ダンのアルバムは一通り聴いてきたし、つい先日には「Blue Note ジャズフェスティバル」のチケットを購入してヘッドライナーのドナルド・フェイゲンのステージを楽しみにしていただけに、この訃報はショックだった。偉大なミュージシャンがいなくなってしまうのはとても寂しい。

そして時を同じくして小沢健二が新曲「フクロウの声が聞こえる」をリリースした。昨年の魔法的ツアーでも披露された楽曲だ。ライブではアンコールを含め2回演奏されたことからも、小沢健二本人にとっても力作であり、核となる作品という位置付けなのだろう。

SEKAI NO OWARI とのコラボ発表にはさほど驚きはなかったものの、バックバンド&コーラス程度の客演だと思っていたので、歌パートの一部を任せられるほどのガッツリしたコラボっぷりには度肝を抜かれた。

ライブのアレンジで聴いた印象ではヘヴィなロックだったけど、CD 音源ではファンタジックなアレンジを施すことで(セカオワっぽい?)、「父と子の寓話」的な世界観がより一層際立っている。また、アレンジが変わってしまっても、楽曲の力強さは少しも損なわれていない。か細くイノセントなSEKAI NO OWARI のボーカルに小沢健二の年季の入った歌声が被さることで、むしろ強靭な骨太さを獲得したかのようだ。

CD を一聴した時は「コラボではなく小沢健二のソロで通して聴きたいな」と感じたが、今では「実は初めからこのコンビネーションを想定して作られたのではないか?」とすら思う。「ちゃんと食べること 眠ること 怪物を恐れずに進むこと」。近年の小沢健二の活動の中心にある「都市と生活」というテーマをソリッドなメッセージで示すプリンシプルのような楽曲になったと思う。

フクロウの声が聞こえる(完全生産限定盤)

フクロウの声が聞こえる(完全生産限定盤)

 

2017年8月資産内訳

資産 残高 対前月比 年間通算 備考
預金 8,125,525 - 808,555 + 235,235
債券 1,000,000 - - ソフトバンク社債
株式 6,797,303 + 983,954 + 1,754,680 SBI証券楽天証券
投資信託 1,678,953 + 39,976 + 335,664 楽天証券 ※毎月3万円積立
合計 17,601,781 + 215,375 + 2,325,559

前々から公言していたとおり、8月は久しぶりに株式を追加購入した。計80万円。そのため今月は預金の残高が大きく目減りし、その代わり株式が増えている。
8月の株式市場は例年通りと言えば例年通りで、全般的に閑散としていた一ヶ月だった。おまけに北朝鮮を発端とする地政学リスクも発生。僕が追加購入した時期はお盆休みに入るちょっと前だったけど、北朝鮮問題でざわつき始めたのはその後だったので買うのはちょっと早まったかなといった感じ。もちろんこの先のことは分からないけど、地政学リスクで揺れる時期というのは振り返ってみれば買い場だったことが多いと思うので、今回はどうなることやら。

Summer Sonic 2017 東京 8/19(土)

f:id:idioteque46:20170830230409j:plain

8/19(土)、今年もサーマーソニックに行ってきた。海浜幕張駅から会場へ移動する途中で "I Hate Myself And Want To Die" とバックプリントされた黒Tシャツを身にまとった人を見かけ、昂る気持ちを抑えながらマリンスタジアムへ急ぐ。チケットをリストバンドと交換したら時間は正午過ぎ。まずはJosé James のステージを。マリンステージへの抜擢(?)は意外だったけど、スタジアムのスタンドから聴くJosé James も趣があり、大好きな「Promise In Love」も聴けて満足してマリンステージを後にした。結局今年はこれが最初で最後のマリンステージだった。

シャトルバスで幕張メッセへ移動し、まずはマウンテンステージのCommunions 。その後に軽く食事をして、ソニックステージのHYUKOH を鑑賞。HYUKOH の次はしばらく時間が空いてお目当てのアーティストのひとつ、Blood Orange が待つソニックステージへ。現在、もし人から「最近好きなアーティストは何?」と訊かれたら "Blood Orange" と答えることに決めているほどに入れ込んでいるアーティスト。まあ、そんなこと訊かれる機会は殆ど無いのだが、とにかくできるだけ前の方で見たかったので、前のプログラムの中田ヤスタカ×きゃりーぱみゅぱみゅのステージでBlood Orange地蔵 と化して待ってようかと企んだんだけど、さすがの人気で入場規制。まあ、しばらく経ったら入場もできたんだけどフロアの人の多さに地蔵化は断念。おとなしくステージが終わって人が捌けるのを待つ。

結果として最前列で鑑賞したBlood Orange のステージは素晴らしかった。パフォーマンスの完成度で比べると昨年末の恵比寿で見たコンサートに軍配が上がるかもしれないが、今回のステージではバンドメンバーにサックスが加わり、サウンドがよりふくよかになった。新曲が聴けたのも良かったが、とにかくギターを弾く姿にしびれるのだ。いや、"弾く" というより "搔きむしる" と表現したほうが適切か。演奏技術が飛び抜けて優れているわけではない(と思う)が、ぎゅっと凝縮させたありったけの感情をギターを通じて放出させるひたむきな姿は文句なしにカッコいい。僕は最前列にいたのでフロア後方の様子は全く分からなかったけど、オーディエンスはさほど集まっていなかったとも言われている。裏がSuchmosTRF という強力なコンテンツだったことが災いしたのかも知れないが、Blood Orange のステージを見逃すのは本当にもったいない。

Blood Orange の次はこれもお目当てのひとつ、Phoenix。タイムテーブルが被る欅坂46 の為に途中で退席することになるのだが、もしかするとPhoenix が今回のベスト・アクトだったのかも知れない。Phoenix がこんなにしっかりと "ライブ" ができるバンドだったとは! 新作を中心としつつも旧作からも満遍なくヒット曲をチョイスしたセットリストも良かったし、ステージの演出も気持ちよかった。最後にはフロアに紙吹雪が舞ったとか? 本当、その場に居たかった!

欅坂46 を見るのは初めて。既に大量の観客が詰めかけた後だったのでフロア後方で見るしかなかったのだが、ある種のアウェー的空間にも物怖じしない圧倒的なパフォーマンスだった。うつむきがちなてち(平手友梨奈)が痛々しくもあるけど、それも今のリアル。躍進する欅坂46 の "現在" を目撃できたのはとても良かった。

ヘッドライナーはJusticeKasabian を半分ずつ。最後に見たKasabian は、曲は「Club Foot」くらいしか知らなかったんだけど、とにかくステージでのファシリテーターっぷりが際立っていて、まさにマウンテンステージの空間を支配していた。終演後はオーディエンスフロアにまで降りてきてファンと握手を交わすなど、愛されバンドの真髄を見せつけられた思いがした。

f:id:idioteque46:20170830223404j:plain