新潟旅行記 3日目

 

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 ・3日目 弥彦村長岡市

新潟3日目。朝9時前にホテルをチェックアウトして新潟駅へ。平日なので、ホームには通勤・通学する会社員や学生の姿があった。JR越後線の電車に乗る。さすがに新潟駅の時点では車内も混み合っていたが、次第に乗客も少なくなり、乗換駅の吉田駅に着く頃には車内はガラガラになっていた。吉田駅でJR弥彦線に乗り換えて、目的の弥彦駅へ。10時30分頃に弥彦駅で降車し、彌彦神社へ向かう。

彌彦神社新潟県屈指のパワースポット。弥彦は絵に描いたようなのどかな田舎で、彌彦神社の拝殿の向こうには山脈が連なる。その厳かな佇まいにを拝むと思わず敬虔な気持ちになる。

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参拝後は、神社近くの割烹吉田屋でお昼。名物メニューのわっぱ飯膳を頂く。12時50分に弥彦駅を出発。電車を一本逃すと次の電車まで2時間半近く待たないといけない。

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再び吉田駅まで戻り、東三条駅を乗り継ぎ長岡駅へ。この旅行の最終地だ。

長岡は花火こそ有名だけど、特にこれと言った観光地でもないので何をしようか考える。まずは、事前に調べてきた中でちょっと気になっていた「長岡戦災資料館」へ行く。

長岡の花火の発祥が1945年8月1日の長岡空襲にあることは有名だ。この資料館では、その長岡空襲を中心に戦時中の様子を知ることができる様々な資料が展示されている。これが思いのほか充実していて、つい長居してしまった。

資料館で「歴史館博物館めぐり」というパンフレットをもらったので、それを頼りにして「山本五十六記念館」「長岡震災アーカイブセンター」などを回ってみる。すると日も落ちてきたので駅ビルのCoCoLo へ戻り、お土産選び。また、駅の近くにある酒屋さんで、まさに長岡の記念に相応しい「五十六」という名の日本酒を買う。

新潟最後の食事はCoCoLo の小嶋屋でへぎそばとタレかつ丼のセット。長岡駅のホームで東京へ向かう新幹線を待つ。新潟への思いはかなり長く持っていたので、これで旅行も終わるんだと思うと心寂しくなる。そう思える旅というのはきっと良い思い出になったということなのだろう。バイバイ新潟。次は長岡の花火で!

新潟旅行記 2日目

 

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新潟2日目。朝6時に起床して佐渡島へ行く。新潟市から佐渡へ行くには佐渡汽船の新潟港からジェットフォイルまたはフェリーで行くのが一般的か。佐渡汽船は朱鷺メッセの近くにあるが、新潟駅から徒歩で行こうとすると思いの外に距離があるのでタクシーやバスを利用するのがおすすめ。僕は駅近のホテルから歩いて行くつもりだったけど、前日に新潟駅から朱鷺メッセまで実際に歩いてみてタクシーで移動することにした。

佐渡でマイカーを利用しないのであれば、ジェットフォイルを利用がおすすめ。約1時間程度で佐渡両津港に到着する。

佐渡では定期観光バスによるツアーを申し込んでおいた。東京23区よりも広い佐渡には鉄道が無く、バスは走っているが本数も少ない。運転免許は持っているが完全なペーパードライバーである僕は現地でレンタカーを運転するなんて無理無理。自分で観光プランを作って路線バスの時刻表に合わせて観光するよりもバスツアーの方がよっぽど合理的に島を回れると判断したのだ。

しかしこの観光バス、僕の他の客がたった一人(途中からまたひとり増えて計三人)なのだ。当日が平日だったからなのかは分からないが、もっと他に観光客がいるだろうと思っていたのでちょっとビビる。

まず到着したのは「トキの森公園」。トキの資料館がある他、実際にトキを観察することができる。僕は不勉強だったのだが、現在トキは国内に200羽くらい生息しているそうで、佐渡では稀にその辺りを歩いていると野生のトキを見かけることもあるらしい。もっと希少種なのかと思っていた。運が良ければもっと近くで見られるそうだが、この日は木の枝に立ったまま、ほとんど動くことがなかった。

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「トキの森公園」を後にして、バスは島の南西部に位置する小木まで移動し、そこで昼食。その後は宿根木集落の散策となった。江戸時代に廻船業で繁栄したこの地域は当時の風情や佇まいがそのまま残っている。

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「稲刈の為お休みさせていただきます」。最高にクールだ。中には実際に立ち入ることができる公開民家もあり、一軒おじゃまさせてもらった。

それからは再び小木に戻って "たらい舟" を体験。その後は尖閣湾に移動。展望台からの眺めはまさに絶景。

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観光はここまで。バスに乗って再び両津港に戻り、ツアーも終了。1日のツアーで佐渡の大体下半分を回った。それでも結構駆け足な感じの観光だったので、島全体を満喫するにはやはり1泊か2泊はする必要があると思った。

余談。佐渡のお土産屋さんのBGM でよく耳にした曲。おしゃれなポップスで渋谷系っぽさもある。


婦人倶楽部「旅とフェリー」 / FUJIN CLUB - Travel & Ferry

旅行からの帰還後に調べたら婦人倶楽部という、実際に佐渡で暮らす主婦たちのユニットのようだ。プロフィールを調べても素顔を明かさず、その匿名性もミステリアスでクールさを醸し出してる。佐渡はのどかな田舎だったけど、この洗練された洒脱さとのギャップがまた愛おしい。

新潟旅行記 1日目

 会社のリフレッシュ休暇を利用して、9月半ばに新潟県へ2泊3日の旅行に行ってきた。

僕にとって新潟とは日本三大花火大会のひとつにも挙げられる長岡の花火大会だ。ただ、この花火大会は前夜祭を含めて毎年8月1日〜3日の間に開催されるのだが、それがどうしても仕事の都合と合わず、行ったことがないままでいる。(花火を一緒に見る人がいないという別の問題もある。)

「生きている間に一度は長岡の花火を見たい」と恋い焦がれるうちに新潟そのものへの思い入れも強くなり、そして僕らの秋元康先生率いる48G も新潟を拠点とするNGT48 を発足させたこともあり(←これが一番大きい*1)、ならばいちど新潟を旅行してみようという運びになったのだ。

新潟へ行く時は「Maxとき315号」に乗る。これが48G ファンのマナーだ。(嘘)


チームNIII 2nd「パジャマドライブ」での「Maxとき315号」新映像演出公開 / NGT48[公式]

ちなみに東京発の「Maxとき315号」の発車時刻は10時16分で、新潟駅には12時23分に到着する。少し遅めの出発にはなるけれど、新潟到着後はすぐ昼食の時間になってちょうどいい。荷物をコインロッカーに預け、新潟市内随一の商業地である万代シテイまで赴き、「みかづき」でイタリアンを食べる。なお、これはイタリア料理を食べたということを意味しない。新潟でイタリアンと言えば、焼きそばよりやや太めの麺にミートソースをかけたこのメニューを指す。新潟県民にとってのソウルフードである。

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食事後は、万代シテイ内のショッピングビルのラブラの店内を見て回る。ラブラ2 の4階にはNGT48劇場がある*2し、この万代シテイ自体がNGT48 のデビュー曲「青春時計」のMV のロケ地でもある。

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NGT48『青春時計』MUSIC VIDEO / NGT48[公式]

万代シテイを一通り見回った後は「新潟市マンガ・アニメ情報館」を訪れ、その後は萬代橋を渡り、古町・本町方面へ。

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古町には「水島新司まんがストリート」と呼ばれる一帯があり、そこには水島新司の漫画キャラクターの銅像が建てられている。一時期「ケツバット写真」で話題になった、ドカベンこと山田太郎銅像だ。

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通りを抜けると時間は16時。近くのバス停から観光循環バスに乗って、みなとぴあの「新潟市歴史博物館」へ。1910年に建てられた二代目市庁舎を模して作られたという博物館本館の佇まいは、入る前からその風格に圧倒される。

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1時間ほど博物館を観覧した後、再び観光循環バスに乗って新潟駅まで移動。駅に直結しているCoCoLo という駅ビル内のお店で夕飯を摂る。

夕食後、駅からはやや歩くことになるが、朱鷺メッセに移動して展望台で夜景を眺めることに。ここの展望台は「Befco ばかうけ展望台」という冗談みたいなネーミングの展望台なのだが、約125m の高さを誇り、新潟市内を一望することができる。ただ、平日の夜だったからか、僕以外の客は数少なく、施設内のショップも閉店となっていたためかなり寂しい印象だったのが残念。しかも雨が急に降りはじめ、せっかくの夜景も台無しに。

そんなこんなで、最後はちょっとトホホな感じになってしまったけど1日目は終了。正直な話、新潟なんてそんなに見て回るところは無いだろうと高をくくっていたけれど、実際に回ってみると思いのほか時間が足りないと感じた。本当はカフェなどにも入ってもっとゆっくりするつもりだったが、それは叶わず。まあ、「Maxとき315号」にこだわらず、もっと早めに出発すればいいだけの話かもしれないが。

 

*1:そもそも長岡の花火を知ったきっかけはAKB48 の「So long!」のMV だ。

*2:旅行の目的のひとつにNGT48 の劇場公演を見ることがあったのだが、残念ながらこの日は公演の予定が無かった。

映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』

新宿ピカデリーで映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』を鑑賞。


「民生ボーイと狂わせガール」予告

以下、映画の内容に触れている箇所があります。映画未見の人はご注意ください。

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真夜中に流れるラジオからのスティーリー・ダン

2017年9月3日の深夜にアメリカのミュージシャン、ウォルター・ベッカーの訃報をインターネットのニュースで知った。

amass.jp
スティーリー・ダンを初めて聴いたのはいつ、どの作品だったかということは覚えていないけど、その名前を初めて知ったのは小沢健二の「天使たちのシーン」(1993年)の歌詞の一節だ。

金色の穂をつけた枯れゆく草が 風の中で吹き飛ばされるのを待ってる
真夜中に流れるラジオからのスティーリー・ダン 遠い町の物語話してる

中学生か高校生の当時の僕は、歌詞の内容からスティーリー・ダンというのはミュージシャンやバンドではなくラジオのDJ か何かのネーミングだと思っていた記憶がある。

それから20年以上が経ち、僕は熱心なリスナーとはとても言えないもののスティーリー・ダンのアルバムは一通り聴いてきたし、つい先日には「Blue Note ジャズフェスティバル」のチケットを購入してヘッドライナーのドナルド・フェイゲンのステージを楽しみにしていただけに、この訃報はショックだった。偉大なミュージシャンがいなくなってしまうのはとても寂しい。

そして時を同じくして小沢健二が新曲「フクロウの声が聞こえる」をリリースした。昨年の魔法的ツアーでも披露された楽曲だ。ライブではアンコールを含め2回演奏されたことからも、小沢健二本人にとっても力作であり、核となる作品という位置付けなのだろう。

SEKAI NO OWARI とのコラボ発表にはさほど驚きはなかったものの、バックバンド&コーラス程度の客演だと思っていたので、歌パートの一部を任せられるほどのガッツリしたコラボっぷりには度肝を抜かれた。

ライブのアレンジで聴いた印象ではヘヴィなロックだったけど、CD 音源ではファンタジックなアレンジを施すことで(セカオワっぽい?)、「父と子の寓話」的な世界観がより一層際立っている。また、アレンジが変わってしまっても、楽曲の力強さは少しも損なわれていない。か細くイノセントなSEKAI NO OWARI のボーカルに小沢健二の年季の入った歌声が被さることで、むしろ強靭な骨太さを獲得したかのようだ。

CD を一聴した時は「コラボではなく小沢健二のソロで通して聴きたいな」と感じたが、今では「実は初めからこのコンビネーションを想定して作られたのではないか?」とすら思う。「ちゃんと食べること 眠ること 怪物を恐れずに進むこと」。近年の小沢健二の活動の中心にある「都市と生活」というテーマをソリッドなメッセージで示すプリンシプルのような楽曲になったと思う。

フクロウの声が聞こえる(完全生産限定盤)

フクロウの声が聞こえる(完全生産限定盤)