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代官山蔦屋書店2015年12月 part2

  • YOUNG MARBLE GIANTS『Colossal Youth』(1980)
  • EYELESS IN GAZA『Rust Red September』(1983)
  • KING OF LUXEMBOURG『Royal Bastard』(1987)
  • KING OF LUXEMBOURG『Sir』(1988)
  • STARS『Heart』(2003)
  • STARS『Set Yourself On Fire』(2004)
  • LES McCANN『Much Les』(1969)
  • LES McCANN & EDDIE HARRIS『Swiss Movement』(1969)
  • BILL HALEY & HIS COMETS『Greatest Hits!』(1968)
  • HAROLD MELVIN & THE BLUE NOTES『Wake Up Everybody』(1975)
  • CAETANO VELOSOCAETANO VELOSO』(1971)
  • UB40『Labor Of Love Parts I + II』(1994)
  • BUENA VISTA SOCIAL CLUB『Buena Vista Social Club』(1997)
  • RADIOHEAD『Pablo Honey (Collector's Edition)』(2009)
  • GRACE JONES『Portfolio』(1977)
  • ROD STEWART『Blondes Have More Fun』(1978)
  • BILLY JOEL『Storm Front』(1989)
  • THE EMOTIONS『Sunshine』(1978)
  • THE MONKEES『Original Album Series』(2010)

年末の駆け込みでレンタル旧作CDアルバム1枚100円クーポンの配信があったので代官山蔦屋書店へ。最近『GUITAR POP definitive』を読み終えたところだったのでややギターポップ寄り。

THE EMOTIONS『Sunshine』はボーナス・トラックの1曲に「What Do The Lonely Do At Christmas」を収録。この曲は、TBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』12月25日放送回のクロージングナンバーとして流された。曲を紹介する際の菊地成孔のメッセージが非常に印象に残ったのだ。

今日の最後の曲を知り合いに…。プライベートの。その人の誕生日なんですよね。25日がね。まだこの番組を聞いててくれてるのかなあ…。大切な人です。女性ですけどね。俺が病気で2回死にかけた時に側にいてくれて、感謝してる。

(中略)

俺たちの最初のクリスマス・パーティ覚えてる? 渋谷の、ラブホテルですらない、レンタルルームってのがありましてね、四角い林檎ってね。あそこでケンタッキー・フライドチキンのセットと不二家の安くなったショートケーキ、レンタルルームに置いてあったサービスのグリーティングカードに、そこにあったボールペンでメッセージ書いて交換したよね。
いま俺はくっそ生意気に星付きのレストランでジビエ食ってボルドー飲んだり、シャンパン屋に呼ばれて有名人のシャンパン会みたいなのに行ったりしてんだけど、まあ正直、あん時の最初のクリスマスが一番楽しかった。クリスマスが来る度に思い出すよ。
(中略)
こっちは元気でやってるんで、あの…心配しないで。そんでまあ、その、誕生日おめでとう。クリスマスはまあ、どうでもいいや。
(中略)
あの…ラジオなんかで申し訳ない。愛してます。まあ、離れてるけど、この曲で一緒に踊ろう。

少し言葉を震わせながらのこの告白は菊地成孔の、11年に渡って別居中だという夫人の誕生日(12月25日)に向けて放たれた、非常にプライベートなものであった。(もちろんすべての告白はプライベートなものであるが。)

 その口調はいつもの淀みない流暢なトークとは異なり、照れや恥らいの感情が織り交ざったもので、リスナーの側からすれまさに他人のプライベートを覗き見しているような背徳感すら感じさせるものであった。

 

ここからは僕自身の個人的な話。僕は今年、3年弱交際を続けてきた恋人と別れた。結婚も考えていた、というか、お互い結婚直前まで気持ちも進んでいたところでの別れ話となったのでショックも大きかった。別れて半年以上が過ぎてもう未練はないけれど、いまでも後悔はある。

交際期間は3年だったけど、知り合ってからは10年くらいになる。クリスマスには友人らと共にパーティをすることも何度かあった。彼女と別れて初めて迎えた今年のクリスマスにはその時の思い出が蘇っていたところだったので、この菊地成孔のプライベートなメッセージが自分自身のちょっと感傷的になっていた気持ちにも響いて、僕は深夜に泣きそうになってしまった。思えば、この番組を教えてくれたのも彼女だった。

完全に時期を逃してしまったけど、メリー・クリスマス。そして良いお年を。いつまでも元気で。