Tokyo

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ようやく忙しかった仕事の方も落ち着き始めて、会社の帰り道に手にとった『POPEYE』の最新号、毎年この時期の定番の特集でもある「東京特集」号をパラパラとめくりつつ、その情報量の多さと密度の高さにクラクラしながらも、遅まきながら春の到来を感じる。それにしても表紙の女の子かわいいね。小松菜奈さんだって。

さて春になるとつい観たくなってしまう映画、聴きたくなる音楽というものが誰にでもそれなりにあるんじゃないかと思うけれど、映画でいえば、僕の場合は岩井俊二監督の『四月物語』。大学進学で上京した主人公が経験する新しい環境や生活、人間関係に対する戸惑いや不安、期待といった機微を松たか子さんが見事に演じた作品です。僕自身も進学を機に地方の田舎から東京へ出てきたということ、そしてロケ地に当時の自分が住んでいた近所が使われていたということで、この映画を観るたびに学生時代の甘酸っぱい記憶が蘇ってくる、個人的な思い入れの強い一作。

可能性があれば、今年か来年の春までに引っ越しをしたいなあと思う。いま住んでいるところにそれほどの不満はないけれど、この部屋にももう10年近く住んでるしなとか、もうちょっと職場に近いところに移って通勤時間を短くしたいなとか、考えている。東京みたいな家賃の高いところじゃなくてちょっと離れて千葉とか埼玉にでも引っ越せば? なんて考えも過るけど、でもやっぱり東京に住みたいなと思う。それは憧れとしての東京ではなく、東京という土地で暮らすことが自分の中でスタンダードになっているからなのだと思う。