引っ越し その1(引越し先決定)

2月に入ってから引っ越しの準備を着々と進めている。というか実は既に転居先も決まっていて、来週末には正式な契約の手続きをし、3月初週には新居での新生活が始まる予定。部屋探しは実質的に1日で終わってしまい、物件選択はもう少し時間を掛けても良かったかなとも思うけど、時間を掛ければ良い部屋が出てくるわけでもないし、100点満点ではないにしろ、あらかじめ考えていた予算内に収まり、かつ希望していた条件(今回で言えば「独立洗面台」)も満たす部屋だったのでそこに決めた。

引っ越しについては去年の今ぐらいからずっと頭にあったし自分が望んでするわけだけど、いざ引っ越しが決まると「いま住んでるこの街や部屋とサヨナラしなくちゃいけないんだな」と、当たり前のことが頭をよぎって、その寂しさで不動産屋からの帰り道に少し涙ぐんでしまった。思えば10年、ここで暮らしてきたのだ。10年という年月は、生まれ育った実家(18年)に次いで2番めの長さだ。

ここが第二の故郷とまで言い切るほどではないけれど、この地で積み重ねた時間や残してきた記憶、あるいは他の誰かと共に過ごした思い出というものは忘れることはできないだろう。きっとそれは、僕の心の奥の何処かにそっと残り続けるのだと思う。人は思い出から逃れることはできないのだ。