The xx 2/11(日)@幕張メッセ

2月11日(日)に千葉の幕張メッセで開催されたThe xx のライブに行ってきた。

The xx が奏でる音楽は、まるで血液が体内を循環する脈音のようであり、規則正しいリズムを刻む心拍音のように感じる。この日もオープニングこそアッパーな「Dangerous」で幕を開けたが、基本的には抑制された硬質なビートをマナーとした楽曲が並ぶ。ステージに派手な演出があるわけでもないので、バンドにさほどの思い入れを持っていなければ、やや単調に感じられる所もあったのかもしれない。しかし、ステージのフロントに並んで演奏するロミーとオリバーの真摯なパフォーマンスと確かな"芯"を持った楽曲が醸すグルーヴは、客席にいる僕の意識を少しずつ高揚させる力を持っていた。

ライブのクライマックスはジェイミーのDJ で繰り出されるダンス・ナンバーでオーディエンスの気分が最高潮に高まったタイミングでの「On Hold」であることに異論を挟む者はいないだろう。この時ばかりはライティングも躍動し、会場の熱気もピークに達することになった。

ダンス・ビートではあるもののホーム・リスニングにも対応するThe xx のライブは、スタンド席とは言え着席したまま鑑賞する人も多いのが意外だった。また、クールなイメージが強かったバンドだけど、MC でメンバーが垣間見せた良い意味での人間臭さやフレンドリーさ、不器用さといったものも印象に残るライブだった。

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