Television Rules The Nation

8月の中旬頃の朝のこと。いつものように、会社の出社前の準備や着替えをしながらテレビを流していたら突然電源が落ち、画面が真っ暗になった。何の前触れもない出来事だったのでコンセントでも抜けたのかと思ったけど、どうやらそうでもない。一時的な故障かなと思ってひとまず出社。しかし、帰宅後にスイッチを入れてみてもやはり反応がない。モニタが映らないだけならばアンテナの不具合という可能性も考えられたのだけど(過去にそういうことがあった)、そもそも電源が入らないのでこれは完全にテレビ本体が逝ってしまわれたのだととうとう観念した。

 

で、とっさに思ったのはやはり "買い替え" なんだけど、よくよく考えてみると自分はそんなにテレビを見る方ではないということに思い当たり、そもそもテレビというものは自分にとってどれだけ必要な存在なのかと考えるようになった。

確かに、テレビを「点けている」時間はそれなりにあるのかも知れない。平日の朝などは目覚まし代わりにタイマーで起動するようにもしているし、朝の情報番組はながら見に最適で、特定のコーナーが始まるとおおよそ現在の時間が分かるというほどでもある。しかし振り返ってみれば、テレビを本当に見ている時間とただ目的もなく流している時間を比べると、後者の割合が圧倒的に高いのだ。

 

「テレビなんていらないんじゃないか」と思うようになると、そもそもテレビなんてなんでみんな持ってるんだろうというふうにも考えるようになった。冷蔵庫や洗濯機のような生活必需品でもない、娯楽品に近いようなモノの割に世帯普及率が高すぎやしないか? ニュースや情報はインターネットでいくらでも知ることができるのに、どうしてみんなテレビなんて見ているんだ? 「テレビなんてつまんない」と言いながら、人は何故テレビを捨てることができないんだ?

 

というわけで、故障から一ヶ月以上が経つけれど、まだ修理も買い替えもしていません。そして思っていた以上に、テレビのない生活はテレビがあったときの生活と変化がありません。まあ、いつかは新しいテレビを買うことになるのだろうけど、当面は必要ないかなあと思っている。